バッグの材料

こんにちは!
国内外の様々なバッグ・かばんを取り扱う会社で働き、年間100種類以上のバッグに携わる管理人が
昔からの定番と今の流行をふまえてイチオシバッグ情報をご紹介しています。

バッグは様々な材料で作られています
革は遥か昔からありますが、テクノロジーの進化で新材料も出てきています
使われる素材によって用途や雰囲気が変わり、TPOに合わせて選ぶと使いやすく便利でおしゃれを楽しめますね!

ここではバッグの材料を種類別にまとめています

バッグにいちばん使われる素材、本革(レザー)とは?

バッグ材料,バッグ素材,皮革
天然皮革の事で、動物の皮を使っていれば全て革(レザー)です
本革の本というのは「本当の、リアルな革ですよ
という意味です。

牛の原皮の産地はアメリカやヨーロッパになります
これらの地域は昔から肉食の文化だったため
肉を食べた後の副産物として研究、利用されたのですね!

バッグに使われているほとんどが牛ですが
他に馬(ホース)や豚(ピッグ)、山羊(ゴード)などがあり、それぞれに特性があります。

ワニ(クロコダイル等)、オーストリッチ(ダチョウ)、蛇やトカゲなどをエキゾチックレザーと呼びます
これらは独自の柄模様を持っていて数が少ないため希少価値があるので高級材料です。
ハンドバッグや財布などの小物でよく使われまていますね
爬虫類の皮の産地は南米や東南アジアになります。

こんなにあるの!?革の色んな種類と加工

スムースレザー

スムースレザー,本革
革の表面が滑らかで柄や模様のない革のことです
顔料仕上げとも呼び、革表面に塗料を吹いているので艶がありキレイです
色移りが少なくキズにも強い丈夫なタイプ
革本来の姿ではないため使い込んだ時の味はあまりありませんがバッグの材料としては一番多いです

ナチュラルレザー

ナチュラルレザー,本革
スムースレザーとは違い、革本来の表情をなるべく残した仕上げ方法で作られた革
手触りが良く掴むと「ギュッギュッ」と鳴くような感触で
牛のシワや血筋という細い線状の模様がそのまま入っている物が多く
経年変化が楽しめる革好きにはたまらないタイプ
名前の通りナチュラル仕上げなので色移りや傷が付きやすかったりするところがあります

ヌメ革

ヌメ革,
ナチュラルレザーの類で革本来の色により近く仕上げた革
カラーは入っていないので紫外線に当たって焼けたり、使い込むうちに飴色に変化する革らしい革
革好きに人気のタイプ
こちらもナチュラル仕上げなので色移りや傷が付きやすかったりするところがあります

豚革・ピッグスキン

豚革,ピッグレザー,ブタ革
原皮も鞣し加工も日本製が多いブタに革は薄くて柔らかいのが特徴ですが、その薄さが故耐久性が低いので
洋服や靴の内側に使われる目的としています
近くで見ると・が無数にありますが、これは毛穴なんですね

山羊革・ゴードレザー

ゴードレザー,ゴートレザー,山羊革,ヤギ革
表面が独特の肌目はヤギの革
やはり牛に比べると小さいので小型のバッグや洋服のパーツとして使われています
手触りが良く柔らかいので衣料革(いりょうかく)として流通しています
レザージャケットなんかの素材表記にLeatherとありますが正確にはヤギの革だったりしますよ

スエード・ヌバック

スエード,ヌバック,起毛した革
スエード、ヌバックどちらも起毛した革です
正確にはスエードは革の裏面を均して起毛させて革で
ヌバックは革の表面をあえてヤスリがけして起毛させた革です
温かみがあって上品な雰囲気があります
シーズンでいえば秋冬に活躍するタイプ

シュリンク革

シュリンクレザー,シボ革
名前の通り主に牛革をわざとクシャクシャ加工した革
この模様は革の肌質に似ていて自然な凹凸はシボとも呼ばれています
元々革に付いているキズなどが隠せて丈夫な仕上がりになります

エナメル革・パテントレザー

エナメル革,パテントレザー
革の表面に溶かした油や樹脂を塗りこんだ光沢のある革
ツヤツヤの表面は美しく、革靴やハンドバッグでよく使われフォーマルな場にピッタリな素材です
表面はビニールのような感触なので傷や汚れが付きにくいですが
他の物の色を吸収してしまったり、高温の場所だとエナメル同士がくっつく事があるので保管状態には注意が必要です。

メタリックレザー

メタリックレザー,箔革,ゴールドレザー
ソフトな革に箔を圧着させた煌びやかな革
柔らかい革が多いので手触りはソフトで自然にはないメタリックカラーでファンが多いです
女性に人気に革ですね

クロコダイル柄型押し

クロコダイル型押し革,エンボス加工
スムースな革にクロコダイル柄の巨大な型を押した加工
本来ワニの体は牛ほどは大きくないので革を沢山使うようなバッグでは値段と材料の問題で難しいが
牛革に型押しした革であれば、サイズやデザインの幅も広がり迫力のある商品が多いのも特徴ですね

ハラコ

ハラコ,ハラコ革,毛付き革
子牛の毛付きの状態を鞣した革
子牛なので毛と革自体が柔らかく毛並みも綺麗で高級品
やはり革自体のサイズが小さいので小型のハンドバッグなどが向いている素材
成牛の毛付きの革もありますが、毛が太く荒いのでワイルドな印象

オーストリッチレザー

オーストリッチレザー,ダチョウ革
ダチョウの革で高級素材
丸いふくらみはダチョウの毛穴で均等に入っている部分が一番高価になりますね
お財布やハンドバッグでよく使われています

バッグでよくあるナイロン、ポリエステルとは?

ナイロン生地,ポリエステル生地
化学繊維の事でどちらも石油由来で
ナイロンの正式名称はポリアミドと言います
シルクを目指して作られた繊維なんですね
一方ポリエステルは
綿を目指して作られた繊維でフリース素材などに使われています

ナイロンのメリット

光沢があり高級感がある
摩擦に強く丈夫
弾力性があるのでシワになりにくく基本お洗濯ができる

ナイロンのデメリット

熱に弱く、静電気が起きやすい

ポリエステルのメリット

吸水性が低いのですぐ乾く
高温に強くシワになりにくい
カビや害虫に強い

ポリエステルのデメリット

毛玉が出来やすい
静電気が起きやすい

両繊維はどちらもデュポン社(ライターで有名なブランド)の商品です
ナイロンの方が高級素材で丈夫な生地
ポリエステルの方は混合繊維として幅広く
使われるほど万能で、丈夫だけど毛玉ができやすい素材
バッグ業界では光沢のある化学繊維素材をひっくるめてナイロンと呼んでいます。

バッグでよくある キャンバス、帆布とは?

キャンバス地,帆布
綿麻糸を平織した天然素材
キャンバス、帆布どちらも同じ意味です
英語か日本語かの違いですね

この素材はかなり身近で、エコバッグや柔道着から体育館のマット
コンバースのオールスターもそうですね
表面をコーティングした物はトラックの幌やテントでも使われています。
メリットは丈夫で通気性があること
デメリットは高級感に欠けるくらいしか無さそうなコスパの高い定番素材

バッグの素材でよく見るPUレザーとは?

PUレザー,合皮,合成皮革
PUレザー=合成皮革
そうなんです、レザーという名前が付いていますが革ではありません
薄い生地の表面にポリウレタンなどのコーティングをして
表面を革のような模様に仕上げている物です。
見ているだけでは本物の革に見えるくらい技術が高いです

メリットは薄くて軽量、水分に強い上に安価である
デメリットは劣化が早く長持ちしない、使い込んでも味が出ない
どうしても安物の商品に使われることが多いかもしれません。

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